文科省と教育行政の実態

ところで、みなさん全国に大学は何校あるのでしょうか?
 
なんと778校もあるのだ。その内597が私立大学だから76.7%にものぼり、その内44%がなんと定員割れを起こしている。
だから小生の大学も大学の運営費を捻出するために、日々学生集めに奔走してるわけだ。つまり、教育の質ではなくて、量です。「量」。とにかく人数集まれば誰だっていいんです。
(ごめんなさい、倍率の高い数%の有名大学は別です)
 
これっておかしくないでしょか?大学は最高の学びの場であるはずなのに、実際は学生集めビジネスに終始していてマーケティングを駆使してかき集めている。
これは、あの池上彰さんも大学のオープンキャンパスに参加したら、その場でAO入試の面接をやって合格のような制度をつくっているところは警戒したほうがいい」と言っている。
 
AO試験とは、
学科試験の結果で合否が決まる一般入試とは異なり、志望理由書、面接小論文などにより出願者の個性や適性に対して多面的な評価を行い合格者を選抜する。
参照:Wikipedia
 
 
まったく酷い話だが。しかしそもそもこの教育行政はどうなっているのか?という疑問が湧いてきて当然であろう。
そもそもこの教育行政の最高責任者である下村博文大臣は、こらだけの大学数増加に対してどう思うか?とのインタビューに対して、こうこう答えて
いるテレビを見て驚いた。
 
「私は、大学数はむしろ少ないと思っています、いろんな学び方がありますから、もっともっと学びたい気持ちに応えるべきです!」
 
毎日学生集めに奔走している小生は耳を疑いました。。。
 
多大な税金投入して、補助金を出してかき集め、学ぶ意欲のない学生に、「学位」を授与する。
そして就職は自己責任とばかりにつき離し、4割の学生が就活でうつ状態になっているのが現実だ。
 
これってかなり深刻です。
  
 「大学が溢れている」 ⇒ 「税収足りないのに補助金出す」 ⇒ 「文科省の管理化に置く」 ⇒ 「自分たちが天下り先に利用する」
 
 
小生の大学にも文科省天下りがいる。とにかく暇そうにしている。なぜかというと、理由は簡単だ、文科省に睨まれないようにするための”保険として座っている”
ことが仕事だからだ。しかもこの人、「博友会」という有名な下村先生を持ち上げる会のメンバーの一人だからだ。
 
彼らは、完全に役人の特権を利用して、私立大学を食い物にする”教育”とはほど遠い人達なのだ。なるほど、これだけ税収が下がって増税しているのに大学の数を制限しないのは、理由があったのだ!
 
 「大学を増やせば」⇒「権限が大きくなり」⇒「大学から自分への寄付金が増え」⇒「天下り先が増える」
 
良く考えられたビジネスモデルじゃないか。小生は、学生にこのような事実を聞かせられない。教育という聖域を汚しているのは、文部科学省そのものであり、最高責任者は、
東京11区の下村博文大臣なのだから。。。